2013年12月31日

エリシフ1

ソリチュードの首長エリシフは、若くして上級王たる夫を失い、懸命に帝国との友好を保ちながらウルフリック率いるストームクロークとの戦いを続けてきた。
ウルフリックのとの戦いはドヴァキンの登場によりあっけなく終結したものの、ストームクロークの残党やその他問題は山積している。
凛々しく政務を執るその姿を人々は「麗しのエリシフ」と称した。

 
そして夫亡き後も瑞々しさを保つその肉体、ドレスから覗く胸元とそれに続く深い谷間に、貪る様な視線を向けている者がいた。
その男の肉欲の餌食になろうとしていることなど、エリシフはまだ思いもしていなかった。



 
深夜。
一日の政務を終えたエリシフは、自らの居室で眠りについている。


 
部屋に潜んでいた怪しい影が動き始め、エリシフのベッドの傍らに立った。豪奢な下着に包まれた豊満かつ張りのある肢体を、舐め回す様に鑑賞する。


 
と、エリシフが気配に気付いたのか、唐突にぱちりと目を開く。
長い睫毛を何度かしばたたかせると、不気味な仮面を被った侵入者の姿がその瞳に映った。
思わず悲鳴をあげそうになるのをぐっとこらえ、ベッドから起き出すと精一杯の威厳を保ちつつ声をあげる。

 
「誰か! 侵入者よ!」

 
即座に足音が響き従士ブライリングが駆けつける。ソリチュードの首長の側近でありかつ歴戦の勇士でもあるブライリングが来てくれたことで、エリシフは心の底から安堵した。

「さあ、この不埒者を今すぐにブルーパレスから追い出しなさい!」

 
仮面の男を指さして命じる。よくよく見れば首から下は申し訳程度に股間を覆っているのみで、ほぼ裸に等しい格好のまま、逞しいその身体を晒している。

- なんて、黒くて、大きくて、逞しいのかしら…

久方振りに目にする男の裸身に、思わず目を奪われる。
その時、従士ブライリングがエリシフの背後にまわっていた。

「え…?」

 
ブライリングの両腕がエリシフの首にまわされる。
わけがわからないまま、もがいてはずそうとするエリシフ。だが歴戦の兵に敵うはずもなく、なすすべもなく猿轡を噛まされてしまった。

「エリシフ様、お許しください」

ブライリングは薄い笑みをうかべている。

 
「この仮面の御方は、私に牝の悦びを教えてくれた御主人様なのです。これからエリシフ様にも同じ悦びを与えていただきますわ」

エリシフは身をすくませた。
猿轡を噛まされたのみで身体は拘束されていない。
だが男も、ブライリングも、肉食獣の様に俊敏な肉体で、エリシフが逃げ出そうとすればたちどころに襲いかかり、押さえ込んでしまうのは明らかだった。
首長としての威厳を保つためには、そんな無様な姿は晒せない。


 
男がエリシフに寄り添うと、スッとパンティを脱がせてしまう。
夜気が秘部をなでてゆき頼りない気持ちにさせられる。
そして男は胸、腹、腿、尻とエリシフの身体を撫で回した。白くすべすべの肌が無骨な男の手で蹂躙されてゆく。
エリシフは嫌悪感を抱きながらもじっと耐えた。

「御主人様、槍のご準備をさせていただきますわ」

ブライリングがひざまずき男の下穿きを外すと、グッと反り返った一物が現れる。

- 嫌ぁ、そんなもの見せないで!

思わず目を覆うエリシフ。それを横目にブライリングは男の一物に手を添えてしごき始める。


 
「エリシフ様のお身体を触っただけなのに、もうこんなに固くなられて…。なんだか妬けてしまいます」

そう言ってエリシフを軽く睨む。

- ブライリング、あなたは夫がいる身でありながら、なんというふしだらな…


 
エリシフの困惑をよそに、ブライリングは舌と唇での奉仕に移っていた。屹立した男根の先端に吸い付く様に舌を絡ませ、うっとりと味わっている。また時折、ぴったりと唇を付けるとちゅうちゅうと音をたてて吸い上げた。

「御主人様、すごく固く鋭い槍ですわ。これならソリチュードのどんな乙女の城壁も簡単に陥落させてしまうに違いありません」

 
男がエリシフに向き直った。
一層凶暴に猛る男根を目にして、猿轡の奥で声にならない悲鳴をあげる。思わず腰が砕け膝をついてしまう。
男の手が伸びてレースの下着のブラをむしり取ると、白くたおやかでありながら重量感のある乳房と、その先端に控えめに息づくピンク色の乳首が目に入った。

ブルーパレスでエリシフの姿を目にした男は皆、ドレスの胸元から覗く豊かな乳房を、胸元だけでなくその全てを見たいと願った。しかしエリシフが亡き夫トリグに誓った貞節の誓いは固く、その願いはこれまで決して叶えられることはなかった。
それが今、見も知らぬ仮面の狼藉者が奸計によりその全てをさらけ出させてしまったのである。
エリシフにとっては耐え難い羞恥の時間であった。

 
男は遠慮会釈なくエリシフの乳房をつかむと、その魅力的な白い谷間へと己の一物の穂先をあてがった。

- 何をする気…なの…?

男女の行為に疎いエリシフには理解不能の行動。男が女の乳房をファックできるということ、女とは性器のみならず様々な部位を犯され得る生き物だということを、彼女はこれから自らの身体で思い知らされることになる。

胸の谷間に熱い男根がずぶりと挿し込まれ、悠々と乳肉を押し分けて最深部に到達する。

- い…やぁ…これじゃまるで…

胸を犯されているみたいだ、とエリシフは思った。
男は徐々に前後運動の速度をあげてゆき、滑らかな乳肌との甘美な摩擦を十二分に堪能していた。


 
興に乗った男は力ずくでエリシフの身体を押し倒すと、馬乗りになってがっちりと押さえつけ、縦横無尽に腰を振った。
もはや身動きもままならず、獣と化した男からの乳房への陵辱を受け続けなければならない彼女の、猿轡の下の呼吸がだんだんと荒くなってゆく。

「ふっ、うっ、うぁぅっ、うぁ、んっ」


 
高く声をあげられないのがもどかしく感じるほど自分が昂ぶっていることを、エリシフは自覚していなかった。しかし肌の紅潮と汗ばみが、性的な昂奮を明確に物語っている。

しかしその時、ブライリングが声をあげた。

「御主人様、私、もう我慢できません! どうぞ今日のご褒美を、御主人様の熱い飛沫を、私に注いでください!」

- え…?

 
 
男はスパートをかける様にエリシフの胸の谷間をひときわ激しく擦りたてると、荒々しく彼女を押しのけてブライリングの前に仁王立ちとなった。
そしてひざまずいて待ち受けるブライリングの顔へ、胸へ、白い濁流を迸らせた。

- ビュッ、ドピュッ、ピュッ、ドクッ…

「ああ…熱くって、それにこんなにたくさん…。素敵ですわ、御主人様」

 
満足気に舌で男の欲望の濁液を舐め回す。
床に倒れこんだままそれを横目で見るエリシフの胸中は複雑だった。

- こんなのって…馬鹿にしているわ…私のお乳をあれだけ好きに弄んでおきながら、最後は他の女にだなんて…

 
麗しく気高いソリチュードの女首長を、男に奉仕することを無上の悦びとする肉奴隷に仕立てあげようとする企みの罠が、今まさにエリシフを絡め取ろうとしていた…

2 件のコメント:

  1. エリシフ、美人でエロい体ですね( ゚∀゚ )
    次の展開が気になります!


    呉羽 様、よいお年を!!

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  2. あらら・・エリシフ・・・。
    猿轡がまたエロいですね・・・。

    今年は相互リンクしていただきありがとうございました。
    また来年もよろしくお願いします。
    来年の呉羽さんの幸多きを祈念しております。

    ( ̄^ ̄)ゞまた来ます。

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