信頼していた従士ブライリングの手引きで、正体不明の仮面の男による辱めを受けてしまったソリチュードの首長エリシフ。
夫以外の何人にも触れさせたことのない乳房を、男の肉体に快楽を提供する道具としていい様に弄ばれてしまったあの時、仮面の男は最後はエリシフではなくブライリングの顔に欲望の飛沫をぶちまけると、音もなく消えてしまった。ブライリングは放心するエリシフの着衣を元通りに身に着けさせて猿轡を外すと、
「これからもこのような汚らわしきものはいっさいエリシフ様のお身体に触れさせませんわ」
と囁き、未だ顔に残る白濁液へと淫靡な舌を伸ばした。
それから後、幾度となく仮面の男の侵入は続いた。
ブライリングが周到にブルーパレスの警備シフトを調整する結果、エリシフの声は決して衛兵達に届かず、身体のあらゆる場所を男の黒く固い陰茎で犯されてゆくのだった。
「殿方を太腿で挟んでお慰めすることを素股といいます。ふふ…エリシフ様のすべすべのおみ足の一番柔らかい部分でご主人様が暴れていますわね」
- 熱い…それにあの男の身体が後ろにぴったりと…こんなに激しく腰を…ああ…これが「素股」というの…
- これ…こんなに熱くて逞しくて…いまにも爆発しそう…
やがて彼女の股間で男が欲望を弾けさせ、そのどろどろとした体液に塗れながら屈辱と快感にのたうつ自身の姿がはっきりと脳裏に映し出された。しかしそれはまたしても彼女の従士によって遮られた。
「ご主人様、エリシフ様のおみ足をお汚しにならないでください。お出しになるときは私のここで…その…処理なさってください」
- え…? 嘘…嫌、そんな…!
- ドクッ、ドクッ、ドクッ…
「あ…ぅ…はぁぁ…」
その横でエリシフは、猿轡の奥で歯噛みをしていた。
- ブライリング、あなたは…夫のいる身でありながらなんてはしたない…
- それに…せっかく私の「素股」で気持ち良くなってもらえたのに………どうして最後だけは私にくれないの!?
∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫
くびれた腰から張り出した尻には十分なボリュームがあり、男は背後から尻たぶを鷲掴みにするとその谷間に陰茎を潜らせ挟み込んだ。エリシフはうつ伏せのまま、押し潰される様に男の腰使いの餌食になってゆく。
「エリシフ様、素敵。白くて丸いエリシフ様のお尻がご主人様の固いものを包み込んでいますわ。ご主人様ももうだいぶ昂ぶって…あ! いけませんわ、エリシフ様の高貴なるお身体に精を放たれては!」
エリシフの下半身に顔を寄せて男の激しい前後運動に見惚れていたブライリングは、にわかに放出の気配を感じ取りあわててそれを受け止める体勢をとった。
「どうぞ、エリシフ様のお尻の高貴さに及びもつかないこの賤しき顔に、溜められたものを全てお出しになってください」
- え…今日も…なの?
透明な先走り液を滴らせた赤黒い肉柱の縦割れの唇がブライリングの艶めかしい唇と接吻すると、押し当てられた先端から白濁の奔流が迸った。
- ビュルッ! ビュクッ、ビュッ、ピュッ…
「あぁ、熱い…」
- 今日も、最後は私ではなくブライリングになのね…
猿轡の奥から、嗚咽の声が漏れる。
亡き夫への貞節を貫くためには何人にも身体を汚させてはならない。それを考えれば、エリシフを裏切った女従士が男の最後の穢れを引き受けるのは都合の良いことのはずだった。
悔しさ、切なさ、求めても得られないもどかしさ…これまでずっと侵すべからざる存在として敬われ守られて過ごしてきた彼女が、一度として味わったことのない感情に捕らわれ、自らの汗と男の先走りの体液に薄く濡れ光る尻を震わせて静かに泣き続ける。
ソリチュードの宝石とも言うべきこの侵すべからざる女性に、男の肉体への奉仕と服従、それにより得られる倒錯した快楽を教え込む好機が訪れようとしていた。
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