2020年2月2日

バラゴグ・グラ・ノロブ


街道沿いとはいえ人通りの少ない山道中腹にある宿屋、ナイトゲート。
そこにひとりのオークの女が大金を前払いし長期滞在していた。バラゴグ・グラ・ノロブと名乗るその女は自称作家だという。



昼間はほとんどの時間を宿のそばの湖畔に座り込んで景色を眺め、時折獰猛なスローターフィッシュを釣り上げてきたり、野山を歩いて食べられる野草を摘んできたりと、気ままな日々を送っていた。