2013年12月8日

ブライリング1


ソリチュードの従士ブライリングは宵闇の中、ブルーパレスからほど近い場所に構えた住まいへと向かっていた。






その背後に音もなく迫る怪しい影。
長年鍛え上げた鋭敏な感覚で気配を察知したブライリングは、流れる様な一連の動作で短剣の鞘をはらうと半身を振り向かせ、そして躊躇なく横に薙ぎ払った。

- ギンッ!


闇に溶け込むかの様な漆黒の短剣がそれを受け止めた。マジカを帯びた刀身が青紫のl輝きを放っている。
相手は、頭部全体を異形の仮面で覆っているばかりか、その下は申し訳程度に腰を隠しただけの姿で全身の筋肉を見せつけるが如く盛り上がらせた男だった。


「この…このようにブルーパレスに近き街中で…不埒者が!」

叱りつけながらも冷静な太刀捌き。男の動きを読みながら素早い突きを繰り出す。
しかしその刃の先に男の体はなかった。

「何っ?!」


男の位置は…背後。ブライリングが振り向こうとする間に、目にも留まらぬ数回の斬撃。

- 速い!! 避けられない!


覚えず目を閉じてしまう。しかし予想外の軽い衝撃。
数瞬後、毛皮をあしらったブライリングの衣服の各所が削ぎ切りにされ、はらりと足元に落ちる。



下着姿となったブライリングはなおも短剣を構えながら、怒りに歯ぎしりしていた。

「この私を嬲り者にしようというのか!? 後悔させてやるぞ!」

なおも数合の斬り合いの後、身体を1ミリも傷つけることなく巧みに斬り裂かれて地面に落ち布切れと化したパンティー。



男のその鋭利で精密な短剣捌きでもって、ただブラのみ残して文字通り裸に剥かれた人妻の身体は、無駄なく鍛え上げられていながらも匂い立ち誘う様な艶と曲線を持っていた。

あまりの力の差に唇を噛みながら、必死に打開策を探る従士。
それも空しく、次の一手でまたもや背後を取られる。男の手がブライリングの利き手を捕えて強く握りしめると次の瞬間、

- ズブッ!

- えっ!?


何が起こったのかわからなかった。いや、正確には彼女の身体はその感覚、その感触を知っていた。しかし今この時、それが自分の身に起こっていることが、前後の脈絡のなさ、唐突さから全く信じられなかった。


男の固く隆起した男根が、彼女の陰唇を背後から正確に割り、膣内に深々と突きいれられていた。
誇り高き歴戦の戦士、ソリチュードの従士ブライリングが、市街で狼藉者に襲われて剣で後れをとったばかりか、その戦いの最中、欲情した襲撃者に人妻の操を奪われてしまったのだ。
激しい剣戟の中で身体の動きに勢いがついていたためか、いきなり子宮に届くかと思われるほど奥深くまで女の部分を貫かれたブライリングは、呼吸が止まるほどの衝撃を受けていた。


ブライリングの利き手を捕えた男の右手に、更にぐぐっと力が加わり、やがてカラン、と音を立てて鋼鉄の短剣が街路に転がる。左手が女の身体を固定し、腰を使い始める。
戦士と襲撃者の争いは終わり、勝利した男が敗れた女の美肉を思うがままに弄び味わう時間が始まった。


男の男根が胎内で前後動する様を、ブライリングは嫌というほど意識した。
人妻である以上、男に貫かれる感覚を知らないわけではない。いやむしろ知り過ぎている。だからこそ極めて限定された部位での接触から、男のかたち、大きさ、熱さが明確にイメージされ、その激しく逞しい律動がこれまでに夫から味わったものよりはるかに深い快楽を自分に与えるであろうことが容易に想像できてしまう。


そしてそこまでを想像してしまった女の身体は、悦楽を求めて即座に反応する。
唯一の着衣となったブラの下では摘み取られるのを待つ果実の様に感度を増した乳首がつんと尖り、蜜壺の奥からは男の運動がより速さと円滑さを増す様に熱い泉が溢れ出す。

「ふっ、うぁ…あん、あっ、はっ、はっ…」

夜のソリチュードの街路に密やかに声が漏れ出る。

- 駄目…声…出ちゃう…このままでは誰かに…見られてしまう…


必死に声を押し殺すが快感のうねりに呑み込まれかけた身体は容易に自制が効かない。
剣技においてソリチュードの従士たる自分を軽々と凌駕した逞しい男の肉体にがっしりと抱え込まれ、次には性技を持って易々と凌辱され、完全に屈服させられようとしている。嫌悪感と背中合わせの甘美極まりない陶酔感。

と、その時。

- コツ、コツ、コツ…

夜回りの衛兵の足音が響く。
ブライリングが組み敷かれ犯されている現場のすぐ脇を通りがかるに違いない。
事態に気付けば他の衛兵を呼び集め、襲撃者はいったんは退くことになるだろう。そうすれば、この凌辱劇は終わる。

しかし。
そのようなことを許して良いのか。
スカイリムの上級王に仕え、上級王亡き後は首長の傍近く控える、正当なるノルドの王の従士たる者が。
見も知らぬ仮面の男に襲われ、戦闘中に肉棒の挿入を許し、思いのままに秘所を蹂躙されている。
そのような様を余人に見られてその後、生きていけるのか。


だが彼女にもはやなす術はなかった。どうにもならない。
鉄の如く固い肉棒を深く嵌め込まれて身体の自由は効かず、擦りあげられるほどに湧き上がる快楽と充足感。もはや止められない。腹の底から走る動物的な衝動に耐えられず、高く声をあげようとした。


男が素早く動いた。
ブライリングの衣服を裂いた布切れを拾い上げて彼女の顔の下半分を覆い、縛って固定した。即席の猿轡だ。

「ふぐっ、ふっ、うぅっ…」

すんでのところで女の嬌声は止められ、くぐもった呻き声に変えられた。


身を固くして様子をうかがう。

- コツ、コツ、コツ…


衛兵は来た時と同じ足取りで遠ざかっていった。
ブライリングは安堵の息を吐いた。不条理極まりないことに、彼女はこの時仮面の男に対して、心の底からの感謝の気持を抱いていた。


自分では全く歯が立たないほどの剣技と身のこなし、女を易々と屈服させ支配する力強い腰づかい、彼女の危機を救った洞察と機転、そして彼女の秘所を貫き攻め続け、息をすることも忘れそうな快楽の淵に溺れさせる、逞しく偉大な肉棒。
もはや彼女はこの男に全てを捧げ、支配されることで悦びを得ることしか考えられなくなっていた。

その肉棒が彼女の膣内で、最後の欲望を射出する態勢に入ったことを感じ取った。

- 汚される…いえ、私がこの方の物になった印をつけてもらうんだわ…


激しいストローク。男の腰が女の白く豊かな尻肉にぶつかり一層大きな音を立てる。

- ビュッ、ドピュッ、ドクッ、ドクッ…


最奥部に精液が注ぎ込まれ、ブライリングは背徳の悦楽を味わい絶頂を迎えた。


行為の後。
「な…そんな…! お願いよ、あの方だけは…」


後始末をさせながら男はブライリングに要求を語った。それを聞いた彼女はうろたえた。
だがわかっていた。
屈服と背徳の甘美な果実の味を知ってしまった自分には、もはやその果実を取り上げられることは耐えられない。夫との行為ではそれを埋め合わせることは決してできない。

「わかったわ…言うとおりにします。だからお願い、もっと私の身体を使って。あなたのその大きなもので、私の身も心も犯し尽くして欲しいの」


これからも公の場では、誇り高いソリチュードの従士としての振る舞いは変わらないだろう。
しかし真なる自分の姿をさらけ出し全てを委ねることのできる存在を見つけた彼女は、限りない解放感と共に蠱惑的な赤い唇から淫靡な言葉を紡ぎだすのだった。

2 件のコメント:

  1. 衛兵が通るところで口を塞いでするとこはエロいですね。
    ドキドキしました。
    しかもロケ場所、墓場じゃないですかw
    文章も官能的で楽しませてもらいました。
    また来ます。

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    1. いらっしゃいませ (^^)
      仕事が立て込んでなかなか更新できずですが、こつこつと出来たものからあげていきますので、これからもよろしくです。

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