2024年1月18日

灰色地区8 スヴァリス・アセロンの記録簿2

収穫の月7日』

ドーンスター付近に根城を持つ海賊に接触することにした。一定の金を支払ってでも同業社に抜けがけて他地域との取引を継続できるのであれば、十分に利益をあげることができるだろう。
トールビョルンは私への依存を深めている。これに成功すれば私の報酬も権限も今より大きなものとできるだろう。そしていずれは…。
先日私を犯した海賊の情報提供者から、聞ける限り情勢は聞き出している。それらを元にトールビョルンに相談して必要と思われる金額を用意し、記録簿にこう書き残して荷作りをした。

『旅を始める。12日までに帰る予定。』

だが、旅は順調とはいかなかった。
山賊の襲撃を受けて捕らえられ、やむなく「女」を使って時間を稼ぎ無事救出されたが2日間を空費した。
ドーンスターに到着後は、すぐに宿屋「ウィンドピーク」で海賊船の船長のひとりを見つけることができたが、海賊に金を払って自社の船だけ見逃してもらう取引などというのは聞こえの良い話ではない。日を改めて付近の遺跡で密かに会うことにした。



「話にならんなぁ。この金額では船長たちは誰ひとり動かんよ」

…嘘に決まっている。我が社の積み荷を売りさばいた場合の価額と、情報提供者から聞いた海賊たちのおおよその規模を元に算出したこの金額を、今後も半年に一度払うと言っているのだ。何のリスクも負わず労力もかけずに相応の金を手に入れることができるというこの条件に不足があるわけがない。


「何も金額を倍にしろとか言ってるわけじゃねぇ。ただちょっとしたサービスがあれば気持ち良く取引できるってもんだ」

だがこの男、スティグ・ソルト・プランク船長に海賊どもとつなぎをつけてもらわなければ話が進まない。あまりに露骨な追加支払い要求だったが、応じるしかない。私の「女」で…。


手袋を脱いで放り、男の前に跪いた。待っていたとばかりにズボンの前が開かれペニスが突き出される。それが外気にさらされ湯気を立てて、陽光の中で時折ビクンと蠢く様は気味が悪かったが、唇を噛み締め我慢して手を伸ばした。


私の指先も手袋を脱ぎ捨てたばかりで感覚が鋭くなっている。蒸れた男根の先端の少し湿った柔らかさや、太い幹のごつごつとした堅さを否応なく感じさせられ、身震いをしながらも顔を寄せる。



指や掌で感じた男の中心部分の存在感を、舌を這わせ、口の中に咥えこんで味あわされる。鼻に突き付けられる男の腰周りの汗臭い野性的な匂いに、抗いようもなく私は自分の「女」を意識した。



明るい日中の街道の路傍、ただほんの目隠し程度の石壁の裏側で、男の股間に顔を埋めて欲望を受け止め奉仕する存在、それが「女」であり私だった。
私は男が出来るだけ気持ち良くなれる様、唾液を溜めて亀頭を滑らかに包み込み、堅い軸は唇をすぼめて強くしごきあげる。



「んっ、んっ、んぅ、んっ、んふぅっ…」

鼻にかかった呼吸音の惨めさ、哀れさが更なる男の欲情をそそることも知っている。実際私は惨めで哀れな存在だった。男の歓心を得るためにこんな風に男に使われ、貫かれ踏みにじられて汚される。
やがて男は私の頭を掴み、短いストロークでせわしく腰を前後させ始めた。



「おぉ…気持ちいい…」

- ビュッビュッ、ビュッ!ビュクッ、ドクッ、ドクッ、ドクン…

口内の肉棒がひときわ膨れ上がり、粘性の液体が喉に叩きつけられた。
男の腰は私の顔から離れる気配もない。一瞬だけためらい、放たれた男の欲望を飲み下すと、どろりとした感触が胸から腹へと落ちてゆき、じわりと体内に広がっていくのを感じた。



それでおしまいだった。男はその後は何も言わず、さっさと陰茎を仕舞うとニヤッと気味悪い笑いとともに親指を立て、去っていった。

- これで目的は果たしたわね…


スティグ・ソルト・プランクがこの程度で満足してくれたことに安堵しつつ、ふらつきながら立ち上がって口元をぬぐい、ドーンスターへと引き返した。

その日はウィンドピークに泊まり、帰路は何事もなく2日間でウィンドヘルムへと帰り着き、記録簿にこう記した。

『収穫の月15日

『無事に帰ったが、無傷ではない。山賊の襲撃で当初の旅程が遅れ、スティグ・ソルト・プランクは期待していたよりも非協力的だと分かった。自分の財布からお金を追加で払い(早急だと分かるだろう)、商談は成立した。』

全体的に軽い食事を道で食べた山賊とスティグ・ソルト・プランクに野外で口で奉仕させられた。』

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