2024年3月2日

サーディア2

アリクルの戦士達が自分を追っていることを告げた見知らぬ男に恐怖を感じ、バナード・メアの2階の客室で男を短剣で刺して逃亡しようと図ったサーディアは、逆に人並はずれた強さでねじふせられ陵辱された。

この男には自分のどんな手管も通じない、不本意ながらそう認め、ひたすら従順に許しを請い肉体で奉仕し助けを求めると、男はサーディアを置いて姿を消した。

不安な数日の後、サーディアは再び現れた男に夕刻、ホワイトランの街はずれの馬屋に連れて行かれた。
























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アリクルの戦士であるケマツは、隠れ家に侵入してきたインペリアルの男と取引し、女を街の外におびき出すことを承知させたはずだった。

追跡のためハンマーフェルを出て数年になるが、その間、この女は貴族であったことが信じられないほど様々な場所に巧みに潜伏し、いざとなれば身に備わった色香で追っ手を惑わしまんまと逃亡したこともあった。自分はそんなものに揺らぐ心は持ち合わせていなかったが、その反骨心と行動力には呆れながらも感心せざるを得なかった。いつしかケマツは、この手ごわい性悪女を捕らえる任務に張り合いを感じる様になっていた。

だが今、その女が男に進んで服従し、様々な姿態で辱めを受け耐えきれずあげる喜悦の声を、ケマツは馬屋の裏に潜み壁板越しに聞くこととなった。


ケマツが馬屋の木戸を開けた時、身分相応に気位も高かったはずのレッドガードの女は、後ろ手に縛られて地面に転がされ、顔中を男の卑しい欲望で汚された上、ブーツで踏みつけられていた。
浮かべた表情には怒りや悲しみ、屈辱は欠片もなく、ただ蕩ける様な恍惚の笑みが広がっていた。


ケマツは依然として女に対する情愛などは微塵も感じていなかったが、自分でも理解しがたい男に対する嫉妬、対抗心、敗北感が胸に渦巻いていた。
だが任務はあくまでも冷静に果たさねばならない。インペリアルの男はあからさまにこの女の所有権を主張する目付きでこちらを見据えている。既に心が抜け殻となった様に見える女を奪うために男と戦うべきなのか、葛藤を感じながらも決断を迫られていた。

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