祝祭の夜、夢とも現実ともつかない体験をしたダンマーの少女。
しかし翌朝、少女の枕元に残された贈り物の箱は、決して夢でも幻でもなかった。
- なんだろう…
箱を開けながらついつい胸を躍らせてしまう。箱の中にはかなり大振りな薬瓶がふたつと、メモが一枚。
薬瓶はそれぞれ赤い水薬と青い水薬で満たされている。メモにはこんな言葉が書かれている。
- あおいくすりでつよくなる。あかいくすりでもとどおり
そして少女は、意を決して青い薬に口をつけた……
- これって…? すごーい、わたし、大人になっちゃった! これでもう、人間の男なんかに負けないんだから!
少女は薬のもたらした効果に驚きながらも、それによって得た力と姿に、有頂天になるのだった。
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今日も深夜の灰色地区の街路では、「ネズミ狩り」と称して夜回りをする人間の男にダンマーの女が凌辱を受けようとしていた。
夜回りで出会った不運な女との「軽い運動」を心から楽しんだ男が立ち去ろうとした時、路上に立ちふさがる影があった。
「ダンマーを虐める人間に、お仕置きよ!」
男はきょとんとして声の主を眺めやった。
それはレザーの鎧に身を包んで細身の剣を持った…ダンマーの女だった。男は馬鹿にする様ににやにやと笑うと、
「誰かと思えば、灰色ネズミがもう一匹か。それも若くて活きのいい牝ネズミときた」
と言って拳を構えた。
「お仕置きってのは、人間がネズミどもにするもんだ。きつい一発をお見舞いして、ヒイヒイ言わせてやる」
「なんていやらしい人間なの!思い知らせてあげるわ」
そして…
勝負は一撃で決し、剣の腹で胴をしたたかに打たれた男が倒れ伏し苦悶に呻いていた。
「肋骨が何本か折れてるでしょうから、しばらくは家でおとなしくしてることね」
剣を納めた女は、凌辱され路上に放置されていたダンマーの女に歩み寄った。
「スヴァリスおばさん、大丈夫?」
声をかけて助け起こす。
「うっ、あぁ…ありがとう。あら、あなたは…見ない顔ね、いったいどなた?」
助け起こされた女は感謝の言葉を述べながらも、名前を呼ばれたことにやや怪訝な表情を浮かべる。鎧の女は、
「それはヒ・ミ・ツ!」
と言って微笑み、軽やかに立ち去っていった。
なんか好きです!変身ヒロイン物みたいで!(でも元ネタはメルモちゃん・・・ですよね?)
返信削除それにしても、美人なダンマーだなぁ・・・エルフをここまでやれるのはすごい
ども、いらっしゃいませ。
削除そう、メルモちゃんです^^ 最近、TVでたまたま見まして。
赤と青、どっちが大きくなる薬だっけか…とWikipediaで調べたりしましたw