2013年10月14日

スヴァナ2


するりと衣擦れの音をたてて、すんなりとしたスヴァナの身体からチュニックが落ちた。
羞恥に思わず座り込み、腕で胸を隠した。



そしてあわてて横を向き目を逸らす。
スヴァナが前を向けばそのちょうど顔の位置に、鋼の様な肉体から生えた太く黒々とした陰茎が、だらりとぶら下がっているのだ。


しばらくそのまま動けないでいたスヴァナだが、ドヴァキンが少し苛立った様に、腰に手を当て脚を開き見せつけてきた。

- しなければ、終わらないんだわ…。


目の前の床に手をつき、身体を前に傾けてその顔を近づけていった。


黒い太棹が大きく視野を奪っている。
それは女性とひとつになり愛の結晶を育むものでは決してなかった。下を向いた状態でさえそのような優しさ、穏やかさは微塵も感じさせていない。
女に奉仕させることで益々猛り狂い、一方的に女の肉体を蹂躙し、そして支配した証として濁液を放ち、汚していくのだろう。

スヴァナは意を決して小さく柔らかな舌を出し、刃物に当てる様な心持ちでドヴァキンの陰茎に触れた。


- 熱い…こんなに…

まずは亀頭から、縦に開いた鈴口をなぞり、徐々に範囲を広げて塗りつぶす様に舐めてゆく。
そして太棹も、上下左右に首を曲げて丁寧に舌を這わせていった。
舌から伝わる熱と、早くも鈴口から一滴、二滴とこぼれ出る先走り液の味と匂いに、目の前の男の獣欲に捕らわれ逃げ出せない自分を強く実感した。


- わたしこれから、この人に汚される…体もおちんちんもこんなに黒くて固くて大きくて…逆らえるわけないわ…

- わたしを汚そうとしているこのおちんちんに、奉仕させられている…! ああ、酷い、なんてこと…

仔犬か仔猫の様な姿勢のままでシャフトをくまなく舐め上げるスヴァナの様子にドヴァキンは満足したものの、舐めるだけでは物足りず、唇を使う様に命じた。

スヴァナは再び亀頭の先端に戻ると、今度は朱唇を開いてしっとりと吸い付く様に鈴口へ触れさせた。
そしてドヴァキンの欲望を満たすべく、眉をしかめさせながらも精一杯口を開け、頬張る様に太棹を咥えこんだ。
そしてようやくスヴァナの唇は雁首を越え、肉槍の穂先が口内に突き入れられた。


スヴァナの小さな口唇がきゅっと締め付けながら柔らかく雁首を前後し、ドヴァキンは自らも腰を動かし始め、ようやく欲望を遂げた気になっていた。
舐められるのも悪くはないが、美しい女の唇が環となって陰茎を包み込むのを感じながら突き入れてこそ、蹂躙し陵辱した実感が得られる。
いつしか太棹は隆々と反り返り、ごつごつと青筋を立てていっそうの固さを示していた。


逞しさを増すほどに角度を変えてゆく陰茎に対し、スヴァナは自分でも夢中で気付かぬうちに片膝立ちとなり、両膝立ちとなって、決してドヴァキンを自分の柔らかな口腔内から出さぬ様、奉仕し続けていたのだった。


そしてドヴァキンは最も充実した状態となり、その圧倒的な熱さ、大きさ、固さをスヴァナに教え込むために前後運動を繰り返した。
スヴァナはもはやただ倒れない様に必死で体を支え、ドヴァキンの快楽が途切れない様に唇をすぼめ、灼熱の肉槍を受け止め続けていた。


男は望み通り自分を支配し快楽のために奉仕させている。
自分はただ男に屈し、いやらしい目的のために肉体を弄ばれ、全てを、羞恥や苦痛でさえも男の欲望を遂げさせるために好きな様に使われている。

スヴァナはいつしか、ドヴァキンが最後の欲望を解き放つ瞬間を待ち望んでいた。男が意のままに自分を汚すことで、男と自分の関係を、奪い楽しみ支配する者と、差し出し弄ばれ服従する者とを、決定的にこの身に刻みつけて欲しかった。

そしてその瞬間が迫っていた。


ドヴァキンはスヴァナとの口腔性交に満足し、最後の仕上げにかかろうとしていた。
天を仰いで目を閉じ、スヴァナの唇の感触とその絶え絶えな呼吸音を楽しみながら、こみあげる射精欲求と呼応して溶岩のごとくせり上がる精液を撃ち出すタイミングをはかった。

じゅぽっ!

ドヴァキンが腰を引き、最後まで忠実に唇を沿わせ懸命に吸い上げていたスヴァナの口から、隠微な音を上げて膨れ上がった太棹が解き放たれた。


「あっ!!」
反射的に顔を背けてしまうスヴァナ。

ビュッ! ビュルッ!!

その横顔へ、左頬から首筋にかけて、第一、二弾が命中した。早くもかたち良い顎に向けてドロリと白濁が流れ出す。

- なんて…熱い! 


ピュッ! ……ピュピュッ!

そしてドヴァキンは陰茎をしごきながらスヴァナの身体に槍先を向け、右の乳房に一筋、そして左の乳首に突き刺す様に押し当てたまま残りの脈動を終えた。

思うままに自分の精液で汚しつくした女体を満足気に見下ろして、なお塗り広げる様に亀頭を乳首にこすりつけていたが、やがてドヴァキンは身体を離した。
くちゅっと淫猥な音をたて、スヴァナの乳首から白濁の糸が引いて、消えた。


糸の切れた操り人形の様に力を失ったスヴァナの上体がベッドに倒れ込んだ。欲望を果たしたドヴァキンはもはや一顧だにせず、宿舎を後にしようとしている。

強大な力を持ち決して逆らうことのできない男に玩具にされ弄ばれ、服従させられた。
その象徴の様な一方的な吐精に、顔を、胸を、熱い濁液に塗れさせながら、スヴァナは達してしまっていた。

- もう何も考えられない…。

スヴァナの遠のく意識は、ただひとつ、自分はこれからもただあの男にのみ、全てを捧げ奉仕するということで占められていた。

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