2019年12月7日

リディア6 畏敬と愛と被征服欲求


私はリディア。
かつてはホワイトランの首長バルグルーフに直属の戦士として仕え、今はドヴァキンの従者としてウィンドスタッド邸で起居している。夜明け前の戦斧の素振りは日課だ。

モーサルに近いここはスカイリムの中でも寒冷な土地で、今朝も静かに雪が舞っている。だが生粋のノルドである私には寒さなど微塵も感じられず、トレーニングウェアの中は既に汗ばんでいる。
だからといってゴルムレイスの様に、裸で鍛錬しようとは思わないが……。あの方の古代ノルド感覚には流石に全面的には賛同できない。


ふと手を止めて空を見上げる。薄明るい夜明け近くの雪空は子供の頃から見慣れたままで何も変わらないが、スカイリムの情勢は僅かの期間で大きく変わった。そして私自身も……。


全てを変えたドヴァキン。
人間にとって脅威の存在であったアルドゥインを倒し、またほぼ個人の武功のみによってストームクロークとの内戦を決着させて帝国との協調によるスカイリムの安定をもたらし、更には天空から太陽を消し去ろうとした吸血鬼の王をも滅ぼした英雄。
……私はバルグルーフがノルド以外の種族を登用し実績をあげていることも理解しているし、ウルフリックによるダンマーを始めとした他種族の抑圧が称賛されるべきだとも思わない。
だが魂が叫ぶのだ。なぜ英雄が、ノルドでないのだ! なぜ神々はノルドではない男にスカイリムを救う力と運命を与えたのか? ドヴァキンがノルドでさえあれば、私は……。


もしも今、再びスカイリムに危機が訪れたとしたら、それを確実に救う力を持つのはドヴァキンをおいて他にはいないだろう。
……だが私は、ドヴァキンの従者として共に過ごすうちにいつしか気づいてしまった。ドヴァキンはスカイリムを戦い守ることに「飽きてしまった」のだと。新たな刺激と快楽を求め、いつスカイリムを離れ遠く旅立ってしまってもおかしくはないと。
だから覚悟を決めた。ドヴァキンにスカイリムに留まり、危機に立ち向かう意志と活力を持ち続けてもらうためなら、どんなことでもすると。そしてその覚悟は専ら、ドヴァキンの無聊を慰め悦びを与えるために身体を差し出すこと、その羞恥と屈辱に耐えることに費やされている。


今日は私以外、ウィンドスタッド邸に住む女たちは出払っていた。
セラーナは異界から母親が戻ってきたためしばらくヴォルキハル城に滞在するという。バベットは今週は闇の一党のアジトで過ごす方の週だ。先日新たに住み始めたカトリアという学者の女は、荷物や資料を取りに行くとかでマルカルスへ向かい、ゴルムレイスはその護衛。
だからドヴァキンへの「朝の務め」は当然、私の仕事になる。


ウィンドスタッド邸の中に入ると、暖炉で暖められた空気がトレーニング直後の身体を包み一気に汗が噴き出す。ウィンドスタッド邸には巨大な屋外風呂があるが、今日はあえて身を清めずにそのままドヴァキンのベッドへと向かう。
ドアの開閉の音で既に気づいていたのだろう、ドヴァキンはベッドで半身を起こして私が来るのを待ち構えていた。


「従士様、朝の務めをいたします」

汗を洗い流さずにベッドへ来たのは、昨日、ドヴァキンからそのように求められたからだった。
自分で流した汗の匂いは自分にはあまり感じられないが、他の人は……ドヴァキンはどんな風に感じるのだろう。元々それほど匂いが強い方ではないと思うし、汗をかいてからほとんど時間も経っていないが……。でも、臭うから「朝の務め」はいらない、なんて言われたらどうしよう?
ええい、臆すな! 真のノルドはやると決めたことはやり遂げる!


「失礼いたします」

屋内は暖かい。ベッドの上のドヴァキンも上半身は裸だ。
私はベッドに上がると、逞しくしなやかな筋肉で覆われた男の胸板に身体を寄せた。トレーニングウェアに包まれ蒸れた胸の谷間から汗ばんだ肌の匂いが立ち上っている様な気がする。精一杯の媚笑を作り、ドヴァキンに囁きかける。


「従士様、汗でぬるぬるの私のお肌、いかがですか?」

意を決してブラに手をかける。……んんっ!汗が染み込んで肌に張り付いてるせいで脱ぎにくい。


「それでは従士様、火照って汗まみれのノルド女の胸を思う存分味わってください」

私は……私はドヴァキンの身体に更に乗りかかり、顔を挟み込む様に乳房を押し付けた。


ああっ、胸の谷間で鼻息が……汗で蒸れた胸の谷間の匂いを嗅がれてる、恥ずかしい……。
ドヴァキンはこんなことされて嫌じゃないのか? 望まれたこととはいえ、匂いのせいで嫌われたりしたら私は……。

その時、力強い両腕でぐっと押し退けられた。
え……? どうしよう、嫌われた? 私の匂いはドヴァキンの好みに合わなかったのか? やだ……嫌いにならないで!
葛藤と混乱に私の視線は泳ぎ、そしてドヴァキンの下腹部を見た瞬間にはっと息を呑んだ。


「……勃ってる」

全身から力が抜ける。ズボンの前開きから逞しい肉の柱が飛び出しそそり立っていた。それも、これ以上ないくらい固く膨らんで張りつめているのが、色艶ではっきりと分かった。


私の汗まみれでぬるぬるの胸に顔を挟まれて、私の汗と肌の混じり合った匂いを吸い込んで、それでこんなに興奮してくれたんだ……!


思わずドヴァキンの胸に飛び込み、ぎゅっと身体を押し付ける。ドヴァキンはそんな私の肩に手をまわし抱き寄せてくれた。そうして目を閉じると、ふたりの肌が密着し体温が交じり合ってゆくのを感じて何ともいえない幸福感に満たされる。
どうして、こんなに幸せな気持ちになっているんだ、私は……?



だがドヴァキンが私を必要としてくれる限り、務めを怠るわけにはいかない。男の下半身へ身体を寄せ舌を這わせ始める。



ドヴァキンはまだ動かない。今朝の務めは私のしたい様に奉仕しろということだろう。欲望を吐き出したがっている暴れん坊を、舌で、唇で、口腔全体で宥める様に愛撫する。
そうしているだけで、既にとろとろに蕩けさせられてしまった私の内部がうずうずと切ない疼きを訴えてくる。だからここを使ってご奉仕しようと思った。


「従士様、あの……従士様のお、おちんちんに、私の、お、おまんこでご奉仕しますので、どうか気持ちよくなってください」

ドヴァキンの男根は真っ直ぐに天井を向いて屹立している。恥ずかしくなった私は、ドヴァキンと向かい合わずにお尻を向け、猛り狂うそれを女の部分で慰めるために腰を落とした。
……お、おちんちんとか、お、おまんことか、恥ずかしい言葉を口に出すのは、ドヴァキンを興奮させるためにわざと言っているだけだ!

「ふ、ふぁ、ああぁっ!」


ドヴァキンの大きなものが、私の身体の中心を思い切り押し拡げる。このまま、一番気持ち良いところに擦りつけて快楽に溺れたくなるが、私の務めは従士様の男性器を濡れた女性器で包み込んで気持ち良くなってもらうこと。気持ちを集中させてアソコを引き締め、ぐっと張り出したエラを中心に扱く様に腰を上下させた。



- くちゅっ、ちゅっ、ぐちゅっ、くちゅっ……
- ちゅぷっ、くちゅっ、くちゃ、ぐちゅ、くちゅっ……
- ぬぽっ

「あんっ」


駄目だ、限界だ! ご奉仕していたはずの私は逆に大きくて凶悪な雁首に女の入口を散々に引っ掻かれて刺激され、あまりの切なさに自ら腰を上げて引き抜いた。
そのまま前に身体を這わせ、突き出したお尻を差し出してドヴァキンに懇願した。


「従士様、朝の務めも果たせず申し訳ありません。でももう無理です。私の身体が、従士様に征服されたくてうずうずしているんです。後ろからおまんこしてください。滅茶苦茶に犯してください」

ドヴァキンがぐっと私の腰を掴み締めて引き寄せてくれる。そして私たちは再びひとつになった。


だが今度は、ドヴァキンはされるがままに奉仕を受けるのではない。私のお尻を大きな掌で掴み締め、縦横無尽、好きな様に腰を動かし始める。そう、差し出してしまったからには私の大切な女の部分は、ドヴァキンにとっての道具であり玩具に過ぎない。
そしてこの玩具を、ドヴァキンほど巧みに使って楽しむ男を私は他に知らない。


「あっ、あっ、いいですっ、従士様のインペリアルおちんぽでお気の済むまでおまんこしてください、ノルド女をお尻から征服なさってください!」

ドヴァキンを悦ばせるために再びおまんこと口に出したことで、背筋がぞくぞくとする様な快感が走った。同じ様に性交を表す言葉でも、「セックス」よりも「おまんこ」の方が何倍もいやらしく感じる。


ノルドの、ホワイトランの女戦士である私が、ノルドではない男にお尻を差し出しておまんこされていると思うと、頭の中が後ろめたい愉悦と快楽に染められてゆく。


ドラゴンボーンの力を、この人に与えてくれた神々への感謝の念が沸き起こる。ノルド戦士の誇りを持っている私だからこそ、ノルド以外の男に支配され、媚びて性的奉仕をすることや肉体を弄ばれ穢されることに、こんなにも大きな快感を感じることができるのだろう。
アカトシュ様、キナレス様、そして偉大なるタロス様、どうか祝福を! あなたの娘が今、インペリアルの男に後ろから犯されて絶頂します!


「ああっ、イクっ、あぁっ、お許しを従士様、ああぁぁっ、イクイクっ、イクぅっ!」

- ドクンッ! ドクドクドクッ! ビュクッ、ビュルルッ、ビクッ、ビクンビクン……


いつもながら荒々しいドヴァキンの射精。
膣内の皮膚感覚は鈍く、普通、射精された感触など女には感じられないと思うが、ドヴァキンのそれは今まさに女の内奥まで汚されたことを思い知らせる様な衝撃を伴って撃ち込まれる。


お腹の底に響いて、んんっ、子宮の入口を乱暴にノックされて、とにかく「征服された」という感覚で一杯になって、頭が真っ白になってしまうのだ……あっ、あぁぁっ、はぁっ……はぁ……。


思う存分に精液を放って満足したドヴァキンは、ベッドに突っ伏したままの私から男根を抜き去りベッドから離れた。朝食前に風呂で汗と体液を洗い流そうというのだろう。
快感の余韻と安堵で意識が遠のきそうになりながら、私は必死でドヴァキンを呼び止めた。


「あの……従士様、ドヴァキン様……。あなたがお望みなら何でもしますから、だからこれからも私を……スカイリムとノルドの女を、どうか守ってください……」

ドヴァキンは私の声を背に受けて振り返り、飛び込んでいった私の身体を抱きとった。


どうした、私は誇り高きノルドの戦士……だぞ! 涙など遥か昔の幼子の頃に置いてきて忘れてしまっていたのに……。哀しみも苦しみも痛みも、ソブンガルデを想えば何も辛いことなどない……はずなのに、どうして……!?


私は子供の様にドヴァキンにしがみつき、ただわけもなく涙を溢れさせたのだった。

8 件のコメント:

  1. おかえりなさい!
    ずっと待っていました。「スカイリムを守るのに飽いたドヴァキン」というのが、ちょっとメタ的ですし、その後のリディアの決意もぐっときます。
    今回も素晴らしかったです。

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    1. なんともはや、閲覧していただいただけでもありがたいのに、過分なお言葉ありがとうございます。
      間は空いてしまいましたが、どうにか妄想と文章のスタイルは変わっておりませんようです

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  2. うひょー新作だぁ。
    イスミールの髭にかけて、今回も素晴らしい作品でした。

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    1. ご来訪ありがとうございますm(__)m
      皆様どうかよいお年を

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  3. 待ってました!

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    1. 来訪ありがとうございます。良いお年を!

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  4. いつの間にか更新していた・・・!?
    覗きに来てよかったです!

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    1. 訪問&コメントありがとうございます。また忘れた頃に覗いていただけると幸いです

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