2015年1月11日

カトリア3


ドゥーマーの遺跡アルクンザムズの中で、最奥部へ向け密やかな歩みを進めるファルマーたち。
完全に視力を失った彼らが頼りとするのは、人もエルフも及びもつかないほど鋭敏となった聴覚と嗅覚である。


彼らは今、遺跡の最深部から漂う女蜜の匂いに惹かれ、その源を探り当てたのだった。
生殖行為の対象としてこれ以上ないほど好ましい、隠微な香りを放つ新鮮な雌肉に、食物に群がる蟻のごとく這いよってゆく。

<使用させていただいたポーズMODについて>
今回もからみ部分で、精子脳さん・Pandamanさん作成のポーズMODを使用させていただきました。
このポーズMODは精子脳さんのブログ( skyrimをエロくしたい! )にて配布されています。



小柄な異形たちに取り囲まれたカトリア。
ドゥーマーの機械仕掛けによる恥辱の責め苦を与えられ続けた疲労により、不快で重苦しい眠りに沈んだ彼女は、ファルマーたちがたてる微かな物音にようやく気づき、鈍くどんよりとした目覚めを迎えようとしていた。


上体をようやく起こし目をこする。
長年ドゥーマー研究に打ち込んだ代償として、もともと視力の低下しているカトリアには、目覚めの情景はぼんやりとしか写っていなかった。
そして視界がようやくはっきりとした像を結んだとき、最悪の光景を目にすることとなった。



ベッドロールに横たわる彼女の周囲をぐるりと取り巻いた邪悪で醜いファルマーたち。
そして何より、彼女をまたいで眼前に仁王立ちしたその一体が、嫌らしい生殖器官を鋭く尖らせ、見せつける様にしごき上げていたのだった。

カトリアが絶叫し、そしてファルマーたちは得物に襲い掛かった。


押さえ込まれてしまったカトリア。
懸命に抗ったが、ファルマーたちの腕力は少なくとも人間の女性よりは優っており、さらには取り囲んだ他のファルマーたちが加勢しては勝てるはずもなかった。

と、カトリアに覆いかぶさったファルマーは、鋭く尖った爪を淫裂の上にあててなぞるように動かしている。
傷つけられると思ったカトリアの身体が硬直する。だがファルマーの指は、想像以上に器用に動き、正確に陰唇の上端から下端まで、愛液が濡れ染みた黒いパンツの布地を切り裂くと、切れ目に沿って爪を差し込んで左右に広げ、振動責めの余韻に潤んだままの女性器を剥き出しにした。


「嫌っ、放して! やめてーっ!」

カトリアが再び、全身で激しく抵抗し、寄ってたかって押さえつけられる。
火照った媚肉を覆っていた布地が無情にも切り裂かれ、外気に晒される感触にパニックに陥りそうになっていた。
こうなってしまったら、と彼女は直感的に理解していた。女の羞恥と快楽の源の、その入口を雄によって力づくで晒されてしまった、そうなってはもはや、雄たちが満足するまで存分に犯し、汚し、生殖することに耐えるしかない、逃れられないと。


上から覆いかぶさったファルマーは、ひょろ長い腕をまわしてカトリアの背中、腰までをがっしりと抱え込んだ。
木の枝の様に固いファルマーの陰茎が、感触で入口を探ろうとするかの様に何度も秘唇を上下になぞり、そのせいでカトリアは異形の雄に犯される実感、嫌悪感をこの上ないほど確かに味わわされた。そしてとうとう、その瞬間が訪れた。

- ズブッ!

懸命にファルマーの上体を押し退けようとするその抵抗も空しく、亀頭を鋭く尖らせた固い肉棒が、カトリアの秘所を一気に奥まで貫いた。


「イヤァーッ!」 

再び絶叫したカトリア。そしてそれに続く呻き声とすすり泣きの声。
巨大な遺跡洞穴内で、哀れな一人の女性の心の底からの嫌悪と悲嘆の声はほとんど反響することなく、ただ吸い込まれていくだけだった。



一体のファルマーが果ててしまえば別のファルマーが覆いかぶさる。
カトリアにはその一体一体の見分けはおぼろげにしかつかないものの、複数の相手にかわるがわる犯されるその屈辱と悲哀を十二分に思い知らされていた。

いつしか身体に残されていた上衣もパンツも切り裂かれ剥かれてしまい、全身が皮膚病の様にざらざらとしたファルマーたちの感触を肌で受け止めながら、幾度も幾度も結合し、熱い濁液を子宮に浴びせられた。





雄によって支配され強制的な生殖行為の贄とされた哀れな雌の動物的本能の導くまま、やがて苦痛と快楽がすり替えられ、混ぜ合わされて、カトリアはいつ果てるとも知れぬ陶酔と絶頂にむせび泣いた。
だが真のノルドの誇りが、彼女を完全な絶望の中に沈むのを妨げた。

- このままでは終わらないわ、このままでは…


∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫



その時が来た。
ひっきりなしにカトリアの身体に取り付き腰を振っていたファルマーたちが、小休止に入った様に見えた。ここに至るまで、何本の異形の肉茎に苛まれ、何発の忌まわしき液弾を胎内に撃ち込まれてしまったことか。

カトリアはそんな身震いするほどおぞましい考えを押さえつけた。今は考える時ではない、行動する時だ。
そして、これまで多くの遺跡発掘をともにしてきた愛用の弓、ゼフィールを掴んで走り出した。


カトリアは走りながら涙を必死でこらえた。

- 怖い、怖いよ…

正真正銘の恐怖がカトリアを捕らえていた。ここまで耐え抜き、唯一と思われるチャンスを手にしたが故に、もう絶対に、あの嫌らしいファルマーの生殖行為の餌食にはなりたくなかった。
がさがさの皮膚で覆われたあの身体に組み敷かれ、爪の生えた大きな手で撫でまわされるのは嫌だった。
そしてもう二度と、無機的なほど固く張り詰めた肉の凶器で刺し貫かれ、女の部分を蹂躙され、忌まわしい射精を受けとめたくなかった。


ファルマーたちは一体、また一体と事態に気付き、カトリアを追い始めた。ファルマーたちはあまり足は速くない様だったが、暗い遺跡洞穴内の様子を知り抜いている。決して逃げる速度を緩めることはできなかった。

- もう二度と、触れられたくない…!

鳥肌を立てながらただ走った。そして彼女は立ちすくんだ。


前方から鎧を着たファルマーが2体、そして背後からは追いかけてきたファルマーたち。いずれも武器を持っている。
カトリアは矢筒もなく弓だけを手にして、通路の前後からファルマーに挟まれてしまった。


じりじりと間合いを詰めるファルマーたち。丸腰で裸のカトリアには身を守る術もなく、ファルマーたちが得物を打ち振れば苦もなく新鮮な夕食の肉が手に入っただろう。
だがそうはせず、逆に何体かのファルマーたちは武器を背中にかけて包囲の輪を狭めてきた。先ほどの生殖行為の宴を再開しようとしていることは明らかだった。
一体がカトリアの腕をぐっとつかんで引き寄せた。恐怖の余り顎がかちかちと鳴っていた。

「嫌ーっ! もう嫌、もう嫌、誰か、誰か助けてーっ!」

遺跡の天井が途切れわずかに空が覗いているこの場所で、カトリアは哀れにも再び、ファルマーたちの生殖行為の犠牲の雌となった。




幸運は再び起こった。
激しい地揺れと共に天井から土砂が降りかかり、ファルマーたちが一斉にその場でばたばたと倒れこむと、カトリアの身体も結合を解かれ投げ出された。
地揺れの激しさを物語る様に、あたりにはもうもうと土煙がたちこめている。


カトリアはよろよろと立ち上がると、もはや前も後も見ずにただ闇雲に走り出した。
泣いていた。もはや何も守るものなどなかった。全てを奪われ、苛まれ、貪り尽くされた彼女には何も残っていなかった。


それでも走り出した。
この時、せめて地揺れが完全におさまるまで、彼女が待つことができれば…。
だが二度とファルマーたちの慰み者になりたくない、そう思って逃げ出し、そして再び捕まり陵辱の地獄に引きずり込まれた時、彼女の心は打ち砕かれ、その命運は尽きていたのかも知れない。

そして遺跡の断崖を螺旋状に下る通路に近づいた時、先ほどとは比較にならないほどの大きな揺れが襲い、彼女の身体を宙に投げ飛ばした。


ドゥーマーの機械仕掛けが組み込まれた愛用の弓、ゼフィールが手元を離れてゆくのが見えた。


瞬間、追憶が駆け巡った。
父親の研究室、不思議な遺物に目を輝かせたこと、遺跡探索での数々の苦難と発見、弟子の男との諍い、そして最期に想ったことは…

- エセリウム…


そして全てが暗闇へと吸い込まれていった。


∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫  ∫



遺跡の最下部に流れる川に突き立った岩礁に横たわるカトリアの身体。



そしてその脇で、カトリアの想い、カトリアの確固たる意思が、亡霊となって佇んでいた。

2 件のコメント:

  1. おぉ~、カトリアさんの新作だ~
    相変わらず読ませますね~次が気になって仕方ないです。
    ここまでひどい目にあったんだからカトリアさんには報われてほしいんだけど、とことん堕ちていくのもカトリアさんらしいし何より読みたい(笑)次回楽しみに待ってます。

    あと、いただいたカトリアさんのデータありがたく使わせてもらっています。今ではうちのメインPCとして頑張ってくれてます。今年も頑張ってくださいね。

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    1. コメントありがとうございます^^
      カトリアさんデータが使えたとのこと、良かったです。PCとして使っていただいている、その様子をぜひ見てみたいです。

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