2016年5月8日

フォースウォーンの女王1


リーチの地をノルドに奪われた後、スカイリムの山岳の人目のつかぬ奥地で、細々とながらも恐れるものもない繁栄を享受しているフォースウォーンの部族があった。


部族の構成員は女性が圧倒的多数を占めており、少数の男性に権力が集中し争いを招いてきた教訓からか、伝統的に女性優位で男性の地位は非常に低く扱われていた。
無論人間である以上、男女が交わり子を成すことは同様であるが、たとえ女王を懐妊させた男性であれ、その後は女王からも子供からも引き離されて王族ではなく一般人として扱われる。

部族の女たちにとって尊敬し崇拝するに値する男は、かつてフォースウォーンを率いてノルドを退け帝国にすら立ち向かったという伝説の英雄、「赤鷲」のみであり、この一族は代々その赤鷲の墓所を守って暮らしてきたのだった。



極端な男女比ゆえ、このフォースウォーンの女たちは外部の男を捕らえて性交のために使役することがしばしばあった。
この日は、裸同然のぼろを着せられ転がされたノルドの男に、派手な戦化粧で顔を飾ったフォースウォーンの女ふたりが覆いかぶさっていた。



「ずいぶんと気持ちよさそうな顔をしているじゃないか」
「こいつ、私の顔の戦化粧を見て気持ち悪いって言ったのよ」
「それがいまじゃ、その気持ち悪い女にしゃぶられて、びくんびくんしちゃってさ。本当に節操のない身体よね」
「この男、妻も子供もいるっていうのに、好きでもない女にこんなことされて喜んじゃっているんだわ。だらしない男」
「気持ち良くなることしか考えられない、最低の豚だわ」

ふたりの女はノルドの男の身体を玩び、可笑しげに男を罵りながらじゃれ合い慰めあって延々と痴戯に興じていた。









男は既に半日以上にわたって次から次へと交代する女たちの慰み者にされていた。
性も根も尽き果てて意識も朦朧たる有様にも関わらず、異形の女たちに一物をしごかれ、なめられ、弄ばれて、先走りの液体を止めようもなく滲ませながら、情け容赦もない侮蔑の言葉に耐えるしかないのだった。


「女王様、この男、もう限界に来ています。今日のは特に早くて情けなくて、がっかりですわ。ですが一応、精液採取なさいますか?」

男を嬲る女たちの傍で、剣を持ち控えていた女が石造りの玉座に呼びかける。


「こんな弱そうな男の精液で子供なんて出来るわけがないけれど……。仕方ないわね……」

雪豹の毛皮で身を飾り、玉座の上から男の様子を退屈そうに見やった彼女こそが、この部族を束ねるフォースウォーンの女王であった。


他の女戦士たちとは異なり優美で繊細な花びらの様な文様が描き込まれた戦化粧がその美貌を引き立て、またその肢体はいずれも引き締まった肉体美を誇るフォースウォーンの女の中にあって、ひときわ吸い寄せられる様な艶かしさを放っている。


男は蔑まれ玩弄されて激しい屈辱と自己嫌悪を感じていたが、女王の姿を目にした時、あの女を抱けるならばもうどうなっても良いと思えた。妻と子供の事はちらとも思い浮かばなかった。ただこの美しい女王を己の猛り狂った男根で貫き、己の肉棒の固さと大きさを思い知らせよがり狂わせてやりたいという雄の欲望に取り憑かれたのだ。


フォースウォーンの女王は無表情のまま、つかつかと歩いて男の前に傲然と立った。
いささかの躊躇なく腰布を脱ぎ捨てて脚を開き男を見下ろす。



女王の秘部が眼前に晒されると、そのあまりの淫靡さと美しさに男はただ魅せられ、あれほどフォースウォーンの女たちに苛まれて苦痛さえ感じていた陰茎が、ただ煮え立つ様に純粋な欲望の塊と化してこれまで以上に固くなってゆくのだった。


だがその後の行為は男女の結合と言うにはあまりにあっけなく終わった。女王の薄く色付いた陰唇が男の亀頭に吸い付く様に触れた途端、男は全身を震わせると止めようもなく射精を始めてしまったのだ。


男は自分の肉体の一部が眼前の美しい女に差し入れられたことで、せめて女の表情に何らかの変化が、微かでも喘ぎや苦悶の兆しが見えないかと目を凝らしていたが、女王は顔色ひとつ変えずに腰を進め、膣道の中程で男が射精を終えるまで待った。


射精が終わると女王はさっと腰をあげ、男の顔も見ずに玉座へと戻ってゆく。
男には女王とまぐわった実感も残らず、その膣壁の快美な感触を味わう間もなく、射精時の快感すらほとんど感じられないまま、ことが終わってしまった。


「やっぱりつまらないわね、男なんて……」

美しい女王が気怠げに呟くと、周りの女たちが手にした得物を男に突きつけた。


「さあ、お楽しみの時間はおしまいだよ」
「最期に女王様と交われたんだから、思い残すことはないだろうさ」
「子孫だってもう一人、この世に残せるかも知れないんだしね」
「ふふっ、この貧弱な持ち物から出てきた精液じゃ、女王様を孕ませる様な元気があるわけもないさ」
「どの道、あんたがその結果を知ることはないけどね」


「やめろ、俺はまだだ、まだやれる! もう一度その女とやらせてくれ!」

男の絶叫が響き渡る。
女たちは意に介さず、笑い合いながら包囲を狭めてゆく。


「お願いだ、殺さないでくれ! 妻と子供にもう一度会わせてくれぇー!!」

男の懇願と悲鳴が間もなく途絶え、女王は陰部から男の薄い体液を滴らせながら、退屈し切った表情で欠伸を噛み殺したのだった。

2 件のコメント:

  1. 凄く面白くなりそうな導入部で、興奮しました
    ドヴァキンの登場が待ち遠いです
    銀髪?の子がかわいいですね

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    1. コメントありがとうございます。
      作者としても随分我慢しながら書いた文章でして、早くドヴァキンを突入させたいと思っています。
      しかしやはり女のフォースウォーンの鎧は良いですな。MOD入れはじめの頃は美化したリディアにフォースウォーンの鎧を着せて連れ歩いていたものです。

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