2015年3月31日

リリー2 サールザルの罠


サールザルの地下遺跡。
リリーはウィンターホールド大学の学生たちによる遺跡調査の実習に参加していた。
記憶を失い行き場のないリリーは、大学の中では用務員の様な雑用係と学生とを兼ねた、中途半端な立場だった。そんな立場にあることと、ほとんどしゃべらず感情を見せないことを良い事に、大学の男たちはいかがわしい用事にまで平気でリリーを使っているのだった。

だが今日の実習の引率教官であるトルフディルは、飄々とした態度でいながらリリーを他の学生と分け隔てなく扱い、また決していかがわしい行為をさせようとすることもなく、リリーにとっては数少ない敬愛できる教授であった。


指輪などの遺物を拾い集めるリリーは、とある壁面にはめ込まれた、不思議な輝きを宿すアミュレットを見つけ出した。この時、元々眼鏡をかけているせいで視野が狭かったためか、トルフディルに引率されて他の学生たちとともに訪れているという気安さから生じた油断か、彼女は周囲を確認することなく不用意にそれを取り外してしまった。

<使用させていただいたポーズMODについて>
からみ部分で、精子脳さん・Pandamanさん作成のポーズMODを使用させていただきました。
このポーズMODは精子脳さんのブログ( skyrimをエロくしたい! )にて配布されています。



「先生、これを見てください! …!?」

彼女がアミュレットを手に振り返った瞬間、複数のことが同時に起こった。


リリーの眼前で、がらがらと音を立てて部屋の入り口に鉄格子が下り、ちょうど部屋を覗き込もうとしていたトルフディルは閉め出され、逆にリリーは閉じ込められた。


そして何故このような危険に気付かなかったのか、部屋の一隅の暗がりから、青白く眼を光らせ人とも獣ともつかぬ溜め息の様な声を漏らして人影が立ち上がった。遺跡調査を行う者が細心の注意を払い、決してその眠りを妨げてはならない呪われた古代ノルド人の屍、ドラウグルだった。


驚愕してとびすさろうとするリリー。だがローブに足がもつれて尻もちを着く。

「いかん、逃げるんだ!」

トルフディルの叫び。しかし逃げるといっても一体何処へ?


狭い一室に閉じ込められたリリーには、鉤の様に突き出されたドラウグルの手から逃れる場所などなかった。
こんな至近距離では、破壊魔法を放ったところでその威力は減じられ、ドラウグルを撃退する前にその手にかかって息の根を止められてしまうだろう。


なんとか助かる道を求めて四方八方に向けられたリリーの視線が、ある一点で静止した。ヒッと息を飲み込んだ彼女の視線のその先は、ドラウグルの下半身。


先ほどは確かにそこを覆っていた腰布がおそらくはドラウグル自身の手でむしり取られ、ドラウグルの身体同様に干からびていながらなめし革の様な光沢を帯びた突起物が、恥ずかしげもなくそそり立っていたのだった。

ドラウグルはリリーの身体にのしかかってその自由を奪うと、防寒仕様の厚手のローブをいともやすやすと剥ぎ取り、彼女の両脚を割って自らの腰をこじ入れてゆく。明らかに命を奪おうとする以外の目的でドラウグルに迫られたリリーは戦慄を覚えた。

ー 嫌! 犯されちゃう!

男女の行為とは、そもそもは新たな生命を育むための営みであるはずだ。それなのに屍にそれを強要されるということが、とてつもなく忌まわしく感じられた。


「逃げるんだ! リリー君!!」

その叫び声に我に返った。トルフディルが部屋の入り口に落とされた鉄格子をつかんで、必死の形相で呼びかけていた。

リリーは、敬愛する恩師の眼前で異形のものに無惨に犯されようとしている自分を認識し、初めて叫び声をあげた。

「嫌ぁぁっ、やめて、お願い!」


時は既に遅かった。
押しとどめる術もないまま、未だ潤いを帯びていないリリーの慎ましやかな花弁に、生前の獣欲の名残を留め嫌らしく筋を浮き立たせた陰茎がねじ込まれていた。


「くぅっ…んっ…か…はっ」

下腹部に感じる強烈な異物感と摩擦に、息が止まりそうになる。
ドラウグルは意外にも、最初に深々と突き入れた後はリリーの呼吸に合わせてじわじわと小さな押し引きを繰り返した。窮屈な場所に無理に己の場所を確保する様な厚かましい腰使いに、リリーは嫌悪を募らせた。


ー やめて……そこはあなたの場所じゃないのに……勝手に動かないで……

そして気持ちとは裏腹に、リリーの身体は男性器に貫かれ屈服したことを自ら認め反応を始めてしまう。
内奥より湧き出る熱い潤みに滑らかに包まれたドラウグルの枯れた男根は、挿送の速度と激しさを増していった。


「んっ…ふぁ…あん………くっ」

自らの声に甘い響きが混じるのに気付き、慌てて唇を噛みしめる。

よりによってトルフディルの見ている前で、力ずくとは言え人ならざる者に結合を許してしまったことだけでも耐えがたいのに、怪物の肉棒に翻弄され女の反応を示して乱れる姿など絶対に見せたくなかった。


「お願い…やめて……イ、インセンディオ!」

必死の思いで呪文を唱えると、リリーの掌から火炎が噴出し至近距離でドラウグルの身体を襲った。


破壊呪文は対象物に対し一定の距離を得ないと本来の効果を発揮できない。だが吹き出す炎の圧力でドラウグルを押しやり、膣内に深々と潜り込んでいた長大な肉茎を抜き出す事に何とか成功した。

「あのアミュレットに何かあるのかも知れん、身に着けて見るんだ!」


トルフディルの声に振り返ると、壁面にはめ込まれていたあのアミュレットが光っていた。
異形に犯されたショックで腰が抜けた様になっている。それでも必死で這い、何とか床に転がったアミュレットを手にすることができた。


それを拾い首からかけると、壁面が光を帯び、光は波動となってリリーに向かって流れはじめる。
その波動は目から、耳から、あらゆる場所から身体の中に入り込んで揺さぶられる様で、リリーは思わずぼうっとしてしまう。


「これは……リリー君と壁とに何らかの共振が起きているに違いない」

だが抵抗もそこまでだった。眼前の光景を前に呆然と呟いたトルフディルの視界の手前で、忌まわしい黒い影が動き始めていた。


火炎呪文の衝撃から立ち直りつつあるドラウグル。
黒く不吉そのものの影が再び伸び上がると、アミュレットを拾い上げるために四つん這いとなったリリーに音もなく忍び寄ってゆく。



壁面との共鳴に感覚を乱されていたリリーが気配を察して振り返った時、ドラウグルは既に己の思うがままに彼女を扱うことのできる距離で、真上から見下ろしていた。


そのまま覆いかぶさってたおやかな細腰を引きつけると、未だ萎えぬ屹立を女の急所へと狙いを定める。

ー 嫌…身体が熱い…このままされたら私……

前にも後ろにも逃げ場のないまま慄くリリーの身体は、明らかに身に着けたアミュレットと壁面との相互作用によって熱く火照り、内奥から一層の愛液がにじみ出て花弁を濡らしていた。


ー ズブズブッ!!

「あっ! あんっ、んんっ!」

甦った古代ノルド戦士の剛直が背後から蕩けた媚肉をかき分け、先程とは比較にならぬほど容易に奥深くまで貫かれた。


人間らしい心を持たぬ妄執の塊の、動物的な欲望の犠牲となった自分があまりに情けなく、リリーは覚えず涙していた。
だが同時に、自由を奪われ節くれだった男のシンボルに濡肉を抉られ貪られている状況に、思いもかけぬ快感と充足感が芽生え始めていることに、驚きととまどいを感じてもいた。


差し出した尻に固く鋭く猛った男性自身が突入し、己の身体が与える摩擦と圧力と潤滑とに溺れてますます凶暴になってゆく。そんな狼藉を受け止め踏みにじられることに、リリーの女の本性が悦びを抑えきれなくなっていたのだった。


そんな女の胸中の変化を知ってか知らずか、低く不明瞭なドラウグルの唸り声が満足げな吐息の様に漏れ、そこに隠し様もない甘い響きを帯びたリリーの嬌声が重なった。


「リリー君、しっかりしろ! 壁に向けて呪文を唱えて見るんだ!」

「あっ、あぁーん! あっ、あっ、あん、ああん!」

再度のトルフディルの呼びかけは、後背位での滑らかで力強い抜き挿しに翻弄されたリリー自身のよがり声に塗りつぶされてしまう。



バックでドラウグルに犯されるリリーの視界には、精一杯顔を上げてもあの不思議な壁面が映るのみ。そこから流れ込む光の波動に快感を増幅させられたリリーは、古代ノルド戦士の怨念の様な凌辱にさらされて否応なく喘ぎ声を出し続けた。

そんな状態でもリリーは、背後の格子の向こうから凝視するトルフディルの視線を痛いほど意識していた。


ー ごめんなさい、トルフディル先生…。こんな…はしたない姿をお見せして…

もう死にたい。がくがくと身体を揺さぶられながら、そう思った。
その時、これも光の波動による効果か、極限まで研ぎ澄まされた身体感覚が、ドラウグルの陰茎の先端部がぐっと膨れるのを察知した。
それが意味するところは、たとえ相手がドラウグルであろうが犯されている女にとって明白だった。


- そ、そんな……! 先生の見ている前で、出されちゃう……穢されちゃうなんて!!

思考は一瞬。
鋭敏となった感覚は恐怖と屈辱を高めたに過ぎず、何も反応できないまま、次の瞬間には既に蜜壷の奥深くへと白濁の奔流がドッと流れ込んでいた。
更に一瞬遅れて物凄い熱量を伴った快感が、子宮を通じてリリーの全身を支配した。ドラウグルが放った得体の知れぬ体液が真後ろから身体の中心を貫いていった様な錯覚を覚えた。


「いやぁぁーーーーっ!」

「嫌」と言いながらも、その声音は女という生物が味わい得る最高の快楽を享受していることを明白に吐露しており、見守るトルフディルをたじろがせた。
そして絶頂の瞬間を過ぎると、痺れる様な官能の余韻と熱とが一点に集まって眩い魔力の塊となり、壁面とリリーとを結ぶ波動に乗って一直線に壁面へ吸い込まれていった。


- ズガーン! ガラガラガラッ!

放たれた魔力を受け止めた壁面が大音響を立てて割れ落ち、リリーを拘束していたドラウグルも、身体を構成する獣欲と怨念を吸い取られたかの様に崩れて塵となってしまった。


部屋を密室としていた鉄格子も音を立てて開き、トルフディルが駆け寄ってくる。

「おお…リリー君…何ということだ…」

極度の疲労とショックで、トルフディルの声が聞こえていながら手も足も、まぶたすら自分の意思では動かせなかった。


一切の快感と陶酔が流れ去る様に消えて無くなり、無残にも蹂躙された秘園の最奥から怪物の濁液をポタポタと滴らせ、太古の欲望の罠に踏みにじられた哀しみと恩師に痴態を見せてしまった羞恥とにただ震えるばかりだった。


その時、意識が遠のき慈悲深い暗闇に包まれようとするリリーの脳裏に、無遠慮な意思が土足でずかずかと踏み込み鮮明な像を結んだ。


- 魔術師よ、よく聞くんだ……

幻影の中、黄色のローブをまとった男は、サイジック会が監視している、と告げたのだった。

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